◆ 腰椎すべり症とは?
腰椎すべり症とは、腰椎(腰の背骨)が正常な位置から前後にずれてしまう状態を指します。本来、脊椎はきれいに積み重なるように整列していますが、何らかの理由でこの整列が崩れ、骨が前方または後方に滑ることで神経を圧迫し、痛みやしびれなどの症状を引き起こします。
すべり症は大きく分けて以下の2種類に分類されます。
変性すべり症:中高年に多く、加齢に伴う椎間関節や椎間板の変性により骨がずれるタイプ。
分離すべり症:10代〜若年者に多く、過度なスポーツや外傷によって椎弓が分離し、骨がすべるタイプ。
◆ 主な症状
腰椎すべり症によって現れる症状は人によって異なりますが、以下のようなものが一般的です。
腰痛:座っているときよりも、立っているときや歩いているときに悪化することが多い。
お尻や太ももの痛み・しびれ:坐骨神経痛のような症状が現れることもあります。
歩行困難(間欠性跛行):長時間歩くと足がしびれて歩けなくなるが、座って休むと回復する特徴があります。
足の力が入りにくい、筋力低下:神経の圧迫が進行すると運動機能にも影響が出る場合があります。
◆ 腰椎すべり症の原因
🔸 加齢と姿勢の崩れ
中高年に多いのが、椎間板や関節の劣化による「変性すべり症」。日々の姿勢の悪さや、長時間の座り姿勢も原因になります。
🔸 スポーツや過度な動作
特に10代のスポーツ選手には「分離すべり症」が見られます。ジャンプや腰の回旋を繰り返すスポーツ(野球、体操、バレエなど)で発症しやすいです。
🔸 体重増加
肥満により腰への負担が大きくなると、椎間板にストレスがかかり、すべり症を引き起こすリスクが高まります。
◆ 診断方法
整形外科などでは、以下の方法で腰椎すべり症を診断します。
問診・触診:どのような痛みがいつからあるかを確認します。
レントゲン検査:骨のすべり具合を確認するための基本的な検査。
MRI検査:神経の圧迫の有無や、椎間板の状態をより詳細に調べることができます。
CT検査:分離や骨の状態をより精密に確認するために行うことがあります。
◆ 治療法
🔹 保存療法(手術以外の治療)
多くの場合、保存療法から始めます。
薬物療法:痛みや炎症を抑えるための鎮痛薬や消炎剤。
リハビリテーション(理学療法):腹筋や背筋などの体幹筋を強化することで、腰の安定性を保ちます。
コルセットの装着:腰を固定して安定させることで、痛みを軽減します。
温熱療法:血行を促進し、筋肉の緊張を和らげます。
🔹 手術療法
以下のようなケースでは、手術が検討されます。
保存療法で症状が改善しない場合
神経の圧迫が強く、足のしびれや筋力低下がひどい場合
日常生活に大きな支障が出ている場合
代表的な手術には「除圧術」や「脊椎固定術」などがあります。
◆ 日常生活でできる予防とセルフケア
腰椎すべり症を予防・再発防止するためには、日頃の習慣がとても大切です。
✅ 姿勢の改善
座るときは深く腰をかけて背筋を伸ばし、立つときは骨盤を立てて、バランスよく体重を支えるよう意識しましょう。
✅ 適度な運動
ウォーキングやストレッチなど、腰に負担をかけない運動で筋力と柔軟性を保つことが重要です。とくに「腹横筋」「多裂筋」など、インナーマッスルを鍛えるトレーニングが効果的。
✅ 重いものは正しく持つ
物を持ち上げるときは、腰を曲げるのではなく、膝をしっかり曲げて腰に負担をかけないようにしましょう。
✅ 体重管理
適正体重を維持することで、腰椎にかかる負担を軽減できます。
◆ 当院での腰椎すべり症サポート【六甲道ゆるり整体整骨院】
神戸市灘区の「六甲道ゆるり整体整骨院」では、腰椎すべり症の根本改善を目的としたオーダーメイド施術を行っています。
姿勢や骨盤のゆがみを丁寧にチェック
筋肉のバランスを整える整体や調整施術
神経や血流を整えるストレッチ・手技療法
セルフケアや運動指導も併せてサポート
国家資格を持つスタッフが、あなたの体の状態を正確に把握し、安心・安全な施術を提供いたします。
◆ まとめ:腰椎すべり症は早期対策と継続的ケアが大切
腰椎すべり症は、放っておくと慢性化や悪化のリスクが高い症状です。しかし、正しい知識を持ち、適切な治療と予防を行うことで、症状の緩和や改善が十分に可能です。
もし、「もしかして腰椎すべり症かも?」と思ったら、早めに専門家に相談しましょう。そして、日常生活の中でも、姿勢・運動・心のケアを意識することが、健康な腰を取り戻す第一歩となります。
あなたの「腰の痛み、もう限界かも…」という気持ちに、私たちが本気で応えます。ぜひ一度、体と心をリセットしに来てください